「意味のなさに耐えること」小谷野敦氏インタビュー

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毎日新聞』7/8夕刊東京版に、比較文学者・作家の小谷野敦氏がインタビューに応じた記事が掲載されている。次のところが面白く、共感を覚えた。

 コロナについては「もう耐えるしかないという意味以上のものはない」と言う。「意味をつけようとする人もいる。意味のなさに耐えつつ、経済や地球環境を考えましょうと。コロナの初期に『今こそ読書の時』と言う人がいましたが、商売をしている人はそんなことは言っていられないから、ずれているんですよ。人文系知識人は意味がないところに意味を無理やりくっつけて生きてる人たちなんです。戦争なら負けて反省ってことになりますが、コロナだとそんな意味はない」