久米明とぶどうの会

www.yomiuri.co.jp

 ぶどうの会公演で記憶に残っているのは、1963年7月砂防会館ホールでの第19回公演、宮本研作、竹内敏春演出の『明治の棺』の舞台である。砂防会館ホールはいまはないが、少年・青年時代はよく観劇に出向いたものだ。この作品は、足尾銅山鉱毒事件と田中正造を題材にした歴史劇。渡良瀬川沿岸農民の立場に立って闘う旗中正造を桑山正一が、クリスチャンの岩下先生を久米明が、社会主義活動家の豪徳さんを坂本長利が、それぞれ演じている。
 坂本長利は、この後ひとり芝居の「出前芝居」『土佐源氏』で名を馳せることになる。
砂防会館ホールは、現在もあるようだ。

f:id:simmel20:20200424144034j:plainf:id:simmel20:20200424144045j:plain

      (公演パンフレット発行責任者=久米明

f:id:simmel20:20200424144120j:plain

f:id:simmel20:20200424144134j:plain f:id:simmel20:20200424145039j:plain