荒俣宏「母権論と古代崇拝」(『99万年の叡智』所収)がすごい。バッハオーフェンからナチまでを「血と大地」から辿る大文字の歴史かと思いきや、クラーゲスやゲオルゲらが組織した「宇宙派」なる群小バッハオーフェン主義者らを挟むことで、いっきに真理の山〜ユングにつらなるオカルト精神史に…!
— 後藤護(♨︎ちゃーめん aka 霊妙なるエーテル体をチェーンソーで振動させる田吾作GOTH-O) (@pantryboy) 2019年12月20日
いや、クラーゲスは再評価されてるかと。最近リズムの哲学を展開した合田正人さんがクラーゲスに注目してますし、佐藤雄一さんという詩人もヒップホップ批評で援用してます。ただそうした哲学思想では抽象化されてしまうミュンヘン土着な部分を、あえて荒俣論考は拾っていたので、そこが斬新だなと。
— 後藤護(♨︎ちゃーめん aka 霊妙なるエーテル体をチェーンソーで振動させる田吾作GOTH-O) (@pantryboy) 2019年12月20日
L.クラーゲスの著作では、『宇宙生成的エロース』(田島正行訳、うぶすな書院)を所蔵している。