本日は一発受理に失敗

 一弁の疵(きず)つき開く辛夷(こぶし)かな     高野素十 
 本日の実務は、連れ合いの老齢年金についての死亡届を提出するべく、東船橋駅下車で船橋年金事務所を訪れた。このあたりは道が斜めに走っていて、昔二人で歩いたときも迷ったものだ。昔社会福祉会館であった年金事務所に到着、自信をもって書類を提出すると、故人の個人ナンバーで調べてくれて、「亡くなったのが10月ならば、未支給の年金を請求できますので、次の書類を至急揃えてください」と、プリントを示された。

 またまた役所に行くのか、参った。
 帰りも道に迷いつつ市立船橋高校の正門を左に駅に向かう途中に、あったあった、昔は「八重葎繁れる」雰囲気の空き地だった場所に、2本の辛夷(こぶし)の大木があってそれは見事な白い花を咲かせていたのであったが、今は駐車場となっても、この大木は残されていた。所有者に感謝したい。この日の感動もあって、わが庭にはミニの姫辛夷(幣辛夷シデコブシ)を植えているのである。しかし追憶と感傷に耽っている場合ではない、明日役所に行かなければならない。しかも連れ合いは企業年金受給者でもあったので、企業年金連合会にも届けが必要なのである。