宇野重吉没後30年

 昨日は、俳優・演出家宇野重吉の没後30周年の命日(1988年1月9日没)であった。観劇した舞台を記録しておきたい。
 「民藝の歴史」劇団民藝とは|劇団民藝公式サイト


(1965年12月東京砂防会館ホールにて、劇団民藝公演、サミュエル・ベケット作、渡辺浩子訳・演出『ゴドーを待ちながら』、ウラジミール役。)

宇野:演出の時は、自分の演出上の意図を説明し、俳優の演技についてもどしどし注文を出すだけですむけれども、俳優の側に立ったからには、何て言ったって自分でそれをやらなきゃならないからね。しばらくやってないから思ってもなかなかできるものじゃないし。下手な芝居をすると、この次から演出する時、誰もぼくの言うことを聞かなくなりゃしないかなんて阿呆なことまで考えたりね。回りに気が散るしね。演出の時の癖がついてて……。



(1980年2月東京砂防会館ホールにて、劇団民藝公演、清水邦夫作、宇野重吉演出『わが魂は輝く水なりー源平北越流誌ー』。)すぐれた舞台。代表作だろう。



(1979年4月国立小劇場にて、山本安英の会公演、木下順二作、宇野重吉観世栄夫演出『子午線の祀り』。)異種格闘技のような企画。伝説の舞台とされ、昨年6月再演されている。個人的には、あまり感動しなかった。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20170601/1496295260⦅「朗読劇『子午線の祀り』(山本安英の会公演、1979年)の再演:2017年6/1 」)

(1963年11・12月東京砂防会館ホールにて、劇団民藝公演、大橋喜一作、宇野重吉演出『消えた人』。)


(1965年2・3月東京朝日生命ホールにて、ミハイル・ショーロホフ原作、ピョートル・ジョーミン脚色、原卓也翻訳、宇野重吉演出・脚本改修『開かれた処女地』。)



(1978年10月東京砂防会館ホールにて、劇団民藝公演、木下順二作、宇野重吉演出『山脈(やまなみ)』。)


 わが所蔵本・宇野重吉「『桜の園』について」(麥秋社)署名入り。