国語教育と文学の未来?

『文藝家協会ニュース』7月号紙上で、文藝評論家・明治大学准教授の伊藤氏貴氏が、「2020年に変更される次期国語教育の指導要領の変更点とセンター試験廃止後の大学入試の問題例」について報告・説明し、これを踏まえて出席評議委員らが「読書推進運動」の具体策を語り合っている。「読書推進運動」にはあまり関心はないが、伊藤氏の報告・説明には注目した。
 高校の国語の場合、評論などの実用的な「現代の国語」2単位と、文学・古典の「言語文化」2単位が、現在の必修「国語総合」4単位に変わって、高校1年で履修することになる。国語は8単位必修であるので、残り4単位を高校2年以降履修するとして、さて現在の「現代国語B」が、「論理国語」と「文学国語」各4単位に分かれるので、どちらかを選択することになる。センター試験後継の問題例を調べると、生活場面の実用に即した作問で、この傾向であれば、多くの高校は「論理国語」を選ぶであろう。伊藤氏は述べる。
……今でも理系の高校生は「何のために文学作品を読まなければならないのか」という疑念があるのを「センター試験に出るよ」と抑え込んできたが、その歯止めが完全になくなる。高校生たちは、本を一切読まなくなるのではないか。指導要領が変わることが連動して、高校の国語そのものが大きく変わることは間違いない。……
「文学国語」の授業が不成立になることが、文学の衰退にさらに拍車をかけることになるのか、地震予知のようで、あまり確たる見通しは立てられない。また、文学で知性が磨かれ洞察力が鍛えられるのかは、疑問を抱かせる昨今である。
 【文芸時評】受賞作が「つまらない」 芥川賞と直木賞は合体させたらどうか 9月号 早稲田大学教授・石原千秋(1/3ページ) - 産経ニュース
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島田雅彦:PAC3に116億、Jアラートに92億を払うより、金正恩に小遣いやって懐柔し、日本を射程から外してもらう方が安上がりで確実なミサイル防衛になったりして。ロシアや中国はそれくらいの裏技を使っているだろう。( 8/29 )
Hide Satoh:ここにも一人平和ボケがいた。もう宿痾だな。英仏がヒトラーに小遣いやっていたら第二次大戦なかったとでも思っているのか。こんな貧困な想像力でも日本では一流作家として通用する日本の底の浅さよ。
( 8/29 )
ぐり@関賢太郎:まるっきり恐喝の手口を肯定する人が出てくるとは驚いた。それね太陽政策って言って十数年前に韓国がやって大失敗したんですよ。太陽政策が生んだのは地上の太陽(核兵器)だった事実。( 8/29 )