柳家小三治独演会を聴く


 昨日12/2(金)夜は、銀座ブロッサム(中央会館)にて、年末恒例の柳家小三治独演会を聴いた。S氏主宰の落語研究会の定例会。参加は、9名。番組は以下。
前座:柳家三之助(真打) 黄金(金)の大黒 柳家小三治:馬の田楽 仲入り 柳家小三治:宗論
「黄金の大黒」の「黄金」は「きん」と読むのか、不覚であった。途中まで。立川志らく師匠が云う「どん底」の貧乏というより、明るい貧乏長屋での噺といったところ。「大黒様」を「観音様」と言い間違えたのはご愛嬌か。
 http://www.yomiuri.co.jp/adv/sophia/sophian/sophi_23.html(「上智大学人が語る:柳家三之助」)
 小三治の「馬の田楽」は、さすが円熟の藝、堪能した。九段下での昔話のマクラは面白からず、けっこうウケているのには感心した。とくに女性客の笑い声が聞かれた。
 http://pinhukuro.exblog.jp/15006762/(「懐かしい不条理 小三治の「馬の田楽」』)
「宗論」は、浄土真宗を信仰する店主の父と、大学を出ていてキリスト教(耶蘇教)にかぶれてしまった息子との、荒唐無稽な宗教対立の噺で、シンプルに笑える。マクラは、つい最近娘さんとフランスに旅し、その帰路の飛行機に同乗したラグビー日本代表一行の行状についての、抱腹絶倒の〈報告〉。これは愉快であった。
 終演後2人が帰り、主宰のS氏が登場参加して、8名で歌舞伎座向かいのビル地下1Fの和風居酒屋個室にて、検討会&忘年会。生ビールで乾杯の後、黒霧島のお湯割りなどで楽しく進行。横綱鶴竜は優勝賜杯を手にする前、花道でモンゴル人の夫人とキスを交わしていたことが話題となった。「人前でとは、日本人の関取とは違うよ」と誰かが発言。こちらすかさず、「チューハイだア」。どっと笑い。「うまい!」と声。「まあ、前座レベルのお笑いで…」とこちら。
 JTの若い美形の女性が、新しい煙草の紹介に登場、座は一気に華やいだ。喫煙者5名が1箱ずついただくと、なぜかそれぞれ手の甲にスタンプを押され、まるで囚人の焼き印のようであった。これにてお開き。