唐十郎ワールドとの付き合い

 劇団唐組のブログ記事によれば、まだ東京のどこかに紅テントを設営して芝居を上演しているのを知り、驚いた。こちらは、寺山修司主宰天井桟敷の初期公演は〈勤勉〉に観ていて、鈴木忠志の舞台はいまに至るまで熱心に観ているが、状況劇場(後に唐組)の紅テント公演を観たのは一度だけである。むろん新宿花園神社境内での公演、『お化け煙突物語』(1981年両国で初演とのこと)。閉所恐怖症の気味あり、こういう客を詰め込んでの(たしかミニ座布団利用)芝居見物は向いていなかったのだろう、紅テント公演は、その後観ていない。ただ、1988年浅草隅田川岸、安藤忠雄設計の仮設劇場下町唐座での『さすらいのジェニー』は観劇している。緑魔子の存在感と水しぶきの印象は残っている。自分探しの迷路に酩酊するような展開を、歳をとっても愉しめるかどうかである。個人的には、『少女仮面』と『下谷万年町物語』の舞台が印象的であった。
 http://ameblo.jp/karagumi/(「劇団唐組:公式情報」)
 http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2016-10-10-1(「唐十郎「夜壺」:石原藤樹のブログ」)

(1981年2/21、蜷川幸雄演出『下谷万年町物語』PARCO西武劇場にて。この日は、大人の文ちゃん役は、唐十郎ではなく、小林勝也。)

(1982年7月、小林勝也演出『少女仮面』PARCO SPACE PART3にて。若き渡辺えり子が裸身を晒したのは、この舞台だけなのでは?)

(1982年9月、出口典雄演出『吸血姫』俳優座劇場にて。)

(若き吉田鋼太郎がいる。)
 (1982年11月、出口典雄演出『愛の乞食』PARCO SPACE PART3にて。主宰する劇団が「上半身はかなり鍛えてはきたが、どうも下半身が弱い」とみずから認識した出口典雄は、「役者と言葉との間にある断絶」を突き破る手がかりとして、唐十郎の作品を選んでいる。)

(1983年2・3月、蜷川幸雄演出『黒いチューリップ』PARCO西武劇場にて)

(1989年3月、蜷川幸雄演出『唐版・滝の白糸』日生劇場にて)

(1989年12月、蜷川幸雄演出『盲導犬日生劇場にて。解散SMAP木村拓哉桃井かおり財津一郎らとともに出演。女の子たちの嬌声?で騒がしくて進行が妨げられた。)
 http://simmel20.hatenablog.com/entry/20160113/1452678720(「17歳のキムタクを観ている:2016年1/13 」)
 http://simmel20.hatenablog.com/entry/20160809/1470714986(「わがPARCO劇場:2016年8/9 」)
 http://www.lib.meiji.ac.jp/about/exhibition/gallery/17/kara_jyurou.pdf
 (「明治大学中央図書館企画展示・明治大学特別功労賞受賞記念 唐十郎展」)
 http://www.officej1.com/70avna_gard/drama6.htm(「状況劇場唐十郎」)