嘘八百と舌先三寸




 昨日は、WOWOWの昨年からの連続企画『はじめての談志×これからの談志』の最終回、前半の『「大工調べ」談志独演会 其の九』を視聴した。2003年3/26・相模原市民ホールでの収録である。こちらの左耳の難聴もあって、聴き取りにくいところも多々あったが、さすが立川談志与太郎と棟梁(※江戸言葉では、とうりゅう)のぶっとび振りが痛快で面白かった。白洲での裁きの設定は省略し、したがってサゲも、奉行の「大工は棟梁(細工は粒々)、調べ(仕上げ)はごろうじろ」ではなく、与太郎が滞納した店賃一両二分と八百文のうち、返せなかった八百文に引っ掛けて、棟梁の「嘘八百並べやがって」に対する大家の「(そちらも)八百並べてくれれば道具箱は返してやる」。簡明でいまの落語としては、わかりやすい。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20101203/1291363037(「柳家小三治独演会鑑賞―落語な一日:2010年12/3」)
 ところでこのところ、「口先三寸」という「舌先三寸」のことばの間違えに2度出会った。どうなっているのか?
 https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/uraomote/110.html
  (「よく聞く間違い:NHK放送文化研究所」)