芳林堂書店惜別



(芳林堂のブックカバー:このスキャン画像は色が実物とだいぶ違う)
 昔池袋にあったころからよく立ち寄った書店。長く利用してきたパルコ津田沼店も、2014年5/27閉店している。残念ではある。これからは書店経営も、京都の誠光社や三月書房のような、個性化・差別化が必要となろう。
 http://www.seikosha-books.com/(「誠光社」)
 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/(「三月書房」)
 池内恵(さとし)東大准教授の、昨年9/27のFacebook記事を思い出したことである。
……この過去10年の石油価格高騰期に、ロシアの新興成金層や政商がどんどんロンドンの不動産を買うので、とんでもなく高騰している。ホテルも馬鹿高い。
アラブ成金と同じで、ロンドンやパリの由緒正しい不動産や、新しく出来る変わった形の目立つビルに投資し、サッカークラブとかを買うのがよくある事例だったが、その流れで、書店まで買われていたとは・・・
アメリカではニューヨークやワシントンの重要な書店、特にチェーンの書店のフラッグシップ的店が次々になくなってしまっているのに対して、ロンドン中心部は書店が生き残っているのはなぜか、と思っていたが、スポンサーがついていたのね。
しかし「タダのランチはない」。本を読んで書く知識人たちがプーチンに首根っこ押さえられているのではないかと疑ってかかってしまう。ロンドンは世界の世論に影響を与えやすい情報の結節点なので、ここの書店を押さえたロシアはやはり、手を打っているな、と思う。Waterstones傘下には格式高いHatchardsもあって、ハードカバーだけ売っていたりして、どうやって成り立っているのかと思っていたが、そもそも採算度外視なんじゃないかね。ロイヤル・アカデミーの真正面だもんなあ。……