整形外科へ行く

 台風接近が原因なのか、仙腸関節周辺の筋肉痛で寝苦しかったので、昼前に隣の市川市にあるK整形外科病院に診てもらいに赴いた。最先鋭のエコー(超音波診断装置)がある設備で、院長のK先生は、高校の同窓(後輩)にあたる医師なので、いつかここで診てもらいたいと思っていた。K先生と同学年には、自治医科大学学長のかの永井良三氏がいる。
 まず触診で、膝に水は溜まっていないとのこと。レントゲン撮影は、右膝と、骨盤の仙腸関節仙腸関節のレントゲンを撮ってもらうのは、津田沼中央総合病院整形外科受診以来9年ぶり、増悪していないか少し不安であった。
 さて結果は、予想通り、右膝は変形性膝関節症。仙腸関節については、軟骨が摩滅し変形性関節症ではあるが、加齢によるもので、いまの周辺筋肉痛の原因のすべてではない。むしろ、骨盤全体が左右傾いていて、運動・動作によって関連痛としての筋肉痛・神経痛を引き起こしているだろう、とのK先生の診断であった。レントゲン画像を見せてもらうと、なるほど腸骨の位置が水平ではない。いままでは痛みを生まないで済んでいたが、膝痛になり、運動・動作で負荷が加わり周囲の筋肉・神経を刺激しているのだろう、ということである。参った。てっきり加齢による仙腸関節の骨棘形成のみに、原因があるものと判断していた。「とくに心配はないですよ」との説明に、安心した。対応としては、大腿四頭筋を衰えさせないエクササイズを教えていただいた。ひどい痛みが出ない限りで、歩くこと。ステッキの使用は、まだ先でいいだろうとのこと、しかと承諾。
 膝へのヒアルロン酸注射は断り、電気マッサージ治療を受けた。膝周りの血流を改善するとのこと、これは納得できた。ヒアルロン酸注射の有効性については、2013年米国整形外科学会において否定的な見解が出されている。
 http://www.ishida-cl.jp/blog/2013/07/post-22-565461.html(「石田内科リウマチ科クリニック:膝関節へのヒアルロン酸注射の有効性」)
 ついでに変形性股関節症においても、ヒアルロン酸注射の有効性には疑問のデータが出ている。
 http://www.natureasia.com/ja-jp/clinical/review/37112(「Nature Reviews Rheumatology2009年7/1:変形性関節症:症候性股関節OAにヒアルロン酸は有効ではない」)
 もっとも注射そのものが苦手なので、こういうデータを重視しているのかもしれない。

⦅写真は、東京台東区下町民家のピラカンサの実。小川匡夫氏(全日写連)撮影。コンパクトデジカメ使用。⦆