東京都庭園美術館「マスク展」鑑賞


 今日は、目黒の東京都庭園美術館で開催中の「マスク展」を観に出かけた。フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵のアフリカ、アジア、オセアニアアメリカから集められたマスク(仮面)を展示した企画展である。仮面愛好家のこちらとしては、見逃せない企画展である。ロキソニン錠を飲まずに出かけたので、スロージョギング風の歩き方を通して9000歩以上の出歩き、いささかきつい時間帯もあったが、なんとか往還できた。
 http://www.teien-art-museum.ne.jp/(「東京都庭園美術館」)


 いわずと知れた旧朝香宮邸(重要文化財指定)の建物であるので、階段など昇降が難儀を致したが、設置されたソファに適当に坐ったりして、展示物全てを鑑賞した。仮面通としては、アフリカ・ナイジェリア・クロスリバー州の仮面が一番興味を惹いた。ショップで買い求めたカタログ『Masks—Beauty of the Spirits』によれば、
……クロスリバー流域のアナンイビビオ、そしてその近隣に人びとは、円や四角形、または盾型の地に小さな丸い顔が彫られた仮面を使用する。この顔は満月と関連づけられる創造の女神、「偉大な母」を思わせるものだと解釈されている。放射状の模様はイディオンという予言者の結社を示しており、その結社のメンバーは各々の階級に応じて犬やヒョウの歯でつくられたネックレスを身につける。顔をはっきりと二分する眉間のうね状の突起も、クロスバー流域の仮面の特徴である。……(p.126)
 外の庭に出て遊歩道を散策。ヒペリカム(小坊主弟切)、バラ(ジョナサン)、カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)、ガクアジサイなどの花々、そしてモミジやヒマラヤスギなどの大木に見とれながら、楽しい時を過ごせた。庭園の外には、一重のクチナシが咲きそろい、初夏の香りを放っていた。



 美術館を出て、目黒通りを目黒駅まで歩く途中に、スペイン料理の「Barca (バルサ)目黒」がある。ここのランチパエリアはなんと、all500円。サラダ・スープ・デザートドリンク&ケーキ付きでも1000円。じつにコスパがいい。海老パエリアを注文した。このパエリアはあたり。小海老の味もとてもいい。ケーキはミルフイーユ、ちょっと小さく女性には物足りないか。連れ合いは、帰路津田沼西友ハーゲンダッツのアイスクリームを買っていた。

 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20130716/1373941398(「目黒でイタリアン:2013年7/16」)

⦅写真は、東京台東区下町民家の八重のクチナシ(梔)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。コンパクトデジカメ使用。⦆