パリで川端康成展開催中

 先日パリ・ブローニュの森ロンシャン競馬場で「凱旋門賞」レースが行なわれ、トレヴ(仏)が連覇し日本馬3頭が惨敗している。さて日本近代文学館創立50周年事業として、川端康成展がパリ日本文化会館で9/16〜10/31の期間催されているそうである。『東京新聞』8/25号「文化」欄記事によれば、川端康成の作品は「大手出版社から定期的に刊行され、現在では十五点の翻訳がある。『雪国』や『眠れる美女』は人気が高く、文庫本にもなっているという」とのことである。『掌の小説』はどう読まれているのだろうか。今回の企画展の編集委員である坂井セシル・パリディドロ大学教授が話している。
……フランス国内で、川端文学は日本の美学を表していると受け止められている。十九世紀小説に特徴的な、時系列に従う展開や合理性とは別の世界。どちらかというと俳句のようで、人物の背景もあまり書き込まれていないために『不思議な感じがする』と感じる読者が多い。……(同紙)
 川端作品が原作の映画も上映されるそうである。この企画展を通してのパリ市民の反響について知りたいものである。
 http://www.bungakukan.or.jp/cat-exhibition/cat-exh_current/5171/(『日本近代文学館創立50周年・開館45周年記念川端康成と「日本の美」』)
 http://www.mcjp.fr/francais/cinema/yasunari-kawabata-et-le-cinema/kawabata-et-le-cinema(「Kawabata et le cinéma」)


 http://www.tenohira-kawabata.com/(「『掌の小説』の映画化」)

川端康成伝 - 双面の人

川端康成伝 - 双面の人