月曜ドラマ『極楽がんぼ』は面白かった

 フジテレビの月曜ドラマ『極楽がんぼ』は、6/23(月)が最終回、初回から全部視聴した。面白かった。「がんぼ」は広島弁で「乱暴者」「やんちゃ」という意味だそうで、「極楽とんぼ」ならぬ「極楽がんぼ」神崎薫(尾野真千子)らが、「小清水経営コンサルタント」を拠点として、金銭が複雑に絡むいろいろなトラブルをきわどい方法で解決しながら、大きな「悪」を倒しみずからも蓄財に励むという物語。原作のコミックでは主人公の神崎は、男性であったとのこと。「小清水経営コンサルタント」所長役が小林薫で、NHKの朝ドラ『カーネーション』の父娘コンビである。愉しい。ほかのキャスティングも、三浦友和椎名桔平・三浦翔平・仲里依紗板尾創路宮藤官九郎竹内力オダギリジョーらと多彩で、それぞれクセのある登場人物を達者に演じていた。ごく普通に生きている人物を常連に加えなかったことが惜しまれる。花屋の店員でも事務所の掃除のおばさんでもいい、そういう人物が一人いるだけでも、この虚構世界によりリアリティーが生まれていたのではないか。
 それにしても、まるで小劇場ファンでも相手にしているような登場人物とストーリーの展開で、夜9時のTV視聴者むきでなかったことはたしかである。
 http://www.fujitv.co.jp/ganbo/index.html(『極楽がんぼ』)
 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/06/24/kiji/K20140624008430840.html
             (「『極楽がんぼ』最終回視聴率」)