肩書きのあるひと

 先日9/29(日)正午から、高校の学年同窓会が母校食堂を会場に催された。弁護士の久保利英明会長の挨拶の後、元東大教授現CGIS研究主幹(海洋工学・原子炉構造工学)・内閣参与湯原哲夫さんの「エネルギー問題と海洋国家の構想」を内容とした講演が行われた。すでに新聞&ネットで発表されている論文と重なる内容でとくに驚くことはなかったが、エネルギーと海洋資源開発をめぐる課題を俯瞰して捉える視点を得ることができて、有益な機会とはなった。(なお、『イソップ寓話』の少年のように「狼が来た」と言いつづけている小出裕章京都大学原子炉実験所助教は、後輩にあたる学年である。)

 http://www.canon-igs.org/column/130430_yuhara.pdf(「日本経済新聞」4/30『海洋産業の創出へ』」)
 http://www.canon-igs.org/research_papers/pdf/120412_yuhara_ifri6_jp.pdf
    (「偏った原発報道と冷静な判断に基づく長期エネルギービジョン」)
 http://www.canon-igs.org/column/energy/20130812_2068.html
    (「海洋産業の振興・創出と人材の育成」)
 この問題に関しては、いっぽうで地球物理学者・東大名誉教授石井吉徳氏のこういう警告があることも無視してはなるまい。
 http://oilpeak.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=20755451&i=201307/24/79/b0085879_15372329.jpg
    (「海洋資源大国は幻の画像」)
 湯原哲夫さんの令夫人は、美術史家・伝記作家の湯原かの子(パリ大ソルボンヌで博士号)さんで、多部未華子主演の「サロメ」観劇記のブログで紹介している。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20120613/1339580706(「多部未華子の『サロメ』観劇」)

 会が終了してから、クラスごとに近くのそれぞれの居酒屋に分散して2次会となった。むろん今や社長や部長や支店長やらの肩書きを失った人が多いが、講師の湯原哲夫さん(写真左)の隣七字裕介さんも、大手建築会社勤務を退いてもまだ立派な肩書きを保持している。設計会社の代表取締役日本大学生産工学部講師(建築デザイン)ということである。
 http://bbrains.co.jp/index.html(「ブリッジング・ブレインズ合同会社」)
 http://www.aacajp.com/event_past/2009_05_05--kawakamimura_04.html(「もう一つの奈良」) 
 弟君は、前にわがブログで紹介した演劇評論家七字英輔氏である。携帯で英輔氏に連絡を取ってくれたが、酒席の喧噪のなか交信不可であった。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20130301/1362128247(「ラドゥ・スタンカ劇場の『ルル』観劇」)

 こちらは肩書きとは終に無縁な人生である。