2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

文学産業は

あまり文学館という施設を訪問したこともなく、個人的に関心は薄いが、『文藝家協会ニュース』755特別号の「〈シンポジウム〉文学館の現在と将来」の報告記事は、面白く読ませてもらった。進行役の関川夏英氏の冒頭のことばは、そういうことかとあらためて思…

夏の終わりの万馬券

本日の新潟競馬場11R「BSN賞」(ダート1800M)で、万馬券を的中させた。1着のダノンリバティは、8/9(日)新潟同条件のレース「レパードS 」で2着。はじめてのダートでこの結果。しかも今回は、3.0キロ減の53.0キロの軽斤量。この馬を軸に、昨年のこのレース…

梨をいただく

昨日、親戚から梨を送っていただいた。豊水という品種。いつも穫れたて野菜をいただいている近所の農家の方などにお裾分けして、ほっと肩の荷を降ろした感じ。小刀や鉛筆を削り梨を剥く 正岡子規 梨の肉(み)にしみこむ月を噛みにけり 松根東洋城 —出典:ht…

風の音にぞ

わが家の庭では、もうハナトラノオ(花虎ノ尾)が咲きはじめ、コムラサキ(小紫)も色づきつつある。サルスベリ(百日紅)は踏ん張り、フウセンカズラ(風船葛)は依然として勢いがあるものの、秋は確実に迫っているのだろう。ツクツクボウシの出番もあまり…

鰻・川魚の田口屋と太田屋

昨日は、埼玉県久喜市菖蒲町の真言宗智山派正法院で催された施餓鬼会の法要に参加。義父の新盆供養を兼ねた行事であった。智山派の総本山智積院へは、一昨年4月に参詣訪問している。長谷川等伯の「楓図」、「松に秋草図」、「松に立葵図」(いずれも国宝)、…

清澄白河とカフェ文化

清澄庭園と東京都現代美術館は行っているが、清澄白河駅周辺のカフェには、まだどの店にも入ったことがない。この街にカフェ文化が熟成するのかどうか見守りたい。 ウィーンのカフェ文化について、池内紀(おさむ)氏を相手とした、故種村季弘(すえひろ)氏…

行け。勇んで。小さき者よ。

8/15(土)は、長男夫婦が訪問、東京新宿に出るということで、孫のKくん(2歳)を半日預かることになった。予めプレゼント用に購入しておいた新幹線3両連結セットとプラレールを使って〈接待〉。仕掛けも呑みこんでなかなかご満悦。この後、前は遊び方がわか…

死神博士=天本英世

死神博士を演じた天本英世先生が仮面ライダー放映当時子供達から「改造人間にしてください!」って頼まれたときに 「ショッカーは知力体力共に優れた者を改造人間にしている。だから君たちも改造人間になりたくば、先ずよく学び、体を鍛えなさい」と応えたと言う…

文京区千石の和菓子屋田月堂

フジテレビの『ノンストップ!』という番組で、この8月は女優大原麗子さんの七回忌にあたることを放送していた。これを機に、暮らしていた住居を売却することにしたそうである。役づくりのために関連した専門書を多く読んでいたらしいこと、アメリカの詩人の…

広電を動かした人たち

私的旅行で広島へ行ったのは3回ほどだが、どの折も広電を利用して市内を自由に移動した。これを経営するグループのホテルニューヒロデンに宿泊したこともあるが、グランヴィア広島に泊まったときと(駅からの距離は別として)左程利便性の差は感じなかった記…

重力/Note公演『イワーノフ』観劇

昨日8/8(土)は、中野のテレプシコールで、重力/Note公演チェーホフ原作『イワーノフ』(池田健太郎訳、鹿島将介構成・演出)を観劇した。劇場は、中野駅南口から徒歩10分ほどのところにある。外観は老朽化した建物で、中の待合室も冷房装置はなく、開場を…

呉座勇一『戦争の日本中世史』を読む(Ⅳ)

いよいよ終章「“戦後レジーム„の終わり」である。「足利義満は専制君主だった!」との捉え方も少なくないが、例えば、謀反の構えを見せた鎌倉公方足利満兼の罪を不問に付したり、義満の安堵した周防・長門の守護職大内弘茂の兄盛見(もりはる)は、これに反…

浄瑠璃国会における太郎冠者

佐藤健志(けんじ)氏の評論集『未来喪失』(東洋経済新報社)に、「国会浄瑠璃論」と題された面白い評論がある。日本の国会中継が退屈なのは、国会審議自体がつまらないからであるとし、そこに緊迫した実のある対話的論議が生まれていず、あらかじめ用意さ…

鎌倉浄智寺の墓

昨日8/5(水)は、澁澤龍彦の命日(1987年8/5没)。その墓は、鎌倉浄智寺にある。鎌倉散策の折、何度か掃苔に訪れている。その左奥に、阿川弘之氏の生前墓がある。ご冥福を祈りたい。 http://innermarker.cocolog-wbs.com/photos/jouchiji/dsc_1212.html(「…

軽井沢文庫・開館30周年記念特別展

http://kogenbunko.jp/(「軽井沢高原文庫」) http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20120419/1334826501(「『室生犀星文学アルバム』の出版:2012年4/19 」)

呉座勇一『戦争の日本中世史』を読む(Ⅲ)

第五章「指揮官たちの人心掌握術」と、第六章『武士たちの「戦後」』を読む。戦場に出てきて戦うよう命令する「軍勢催促状」が、戦争の大規模化に伴い、南北朝時代には発給が飛躍的に増加している。さらに注意すべきこととして、「命令」と呼ぶにはあまりに…

俳優加藤武を偲ぶ

名脇役の加藤武さん86歳急死、ジムのサウナで倒れ - おくやみ : 日刊スポーツはてなブックマーク - 名脇役の加藤武さん86歳急死、ジムのサウナで倒れ - おくやみ : 日刊スポーツ 俳優加藤武といえば、個人的には、1968(昭和43)年4月文学座公演、宮本研作…

庭の訪問客—昆虫たち

本日は、わが庭に、シオカラトンボとショウリョウバッタ(♂)が来ていた。昔は採集していたが、いまは静かに観察するのみ。オンブバッタとオオカマキリ、ハラビロカマキリは代々棲みついている。 7月中に訪問してくれたのは、アオスジアゲハ、ナミアゲハ、ク…