2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

蜷川幸雄演出『トロイラスとクレシダ』観劇

8/29(水)は、彩の国さいたま芸術劇場大ホールのシェイクスピアシリーズ公演、蜷川幸雄演出『トロイラスとクレシダ(Troilus&Cressida)』を観劇した。シェイクスピアのこの作品は、未読で舞台を観るのも初めて。シェイクスピア当時のオールメールの上演形…

Time is Brain

プロ野球の名将落合博満さんが、8/16(木)和歌山県太地町で倒れ、隣町の総合病院まで緊急搬送されたとのこと。心配である。 http://news.livedoor.com/article/detail/6891342/(「NEWSポストセブン」) まさに「Time is Brain(発症すぐさま治療)」の脳卒…

ホンモノの戦中派はすごい

この23日に満95歳の誕生日を迎えたという、作家・詩人伊藤桂一氏が、本日の「東京(反原発)新聞」夕刊紙上に、「九十五歳の転居風景」と題してエッセイを載せている。最近のこの新聞の記事ではめずらしく、全文読むことになった。伊藤氏は、今度永く住んで…

マルハナバチは飛べるか

9月、ユーロ危機は天王山へ:日経ビジネスオンラインはてなブックマーク - 9月、ユーロ危機は天王山へ:日経ビジネスオンライン どうやら9月は、「ユーロ危機の天王山」であるらしいが、ECB(欧州中央銀行)のマリオ・ドラギ総裁は、「ユーロはマルハナバチ…

「BS日本・こころの歌」はいい

民放のBS放送は、期待はずれの現状であるが、毎週月曜日夜10:00(その後9:00)〜放送の、BS日テレ「BS日本・こころの歌」はいい。毎回視聴している。FORESTAというコーラスグループ(男声・女声・混声)が、「"美しい日本の言葉""美しい旋律"を次世代に歌い…

フェルメールの色彩

8/15(水)、東京銀座の「フェルメール・センター銀座」で開催中の『フェルメール光の王国展』を鑑賞。福岡伸一氏監修の下、フェルメール(Vermeer)作品全37点を、最新のリ・クリエイト技術によって、画家が描いた当時の色調とtextureをそのまま再現し、所…

植物はすごい

田中修甲南大学教授の『植物はすごい』(中公新書)は、植物について(素人にとっての)多くの新しい知見を与えられ、読み物としてもじつに面白い。植物がそれぞれ、生き延び子々孫々繁栄するために、多彩なメカニズムを内蔵させていることに驚き、感動させ…

「巻絹」鑑賞

8/7(火)夜は、東京台東区浅草公会堂にて、『第33回台東薪能・台東蝋燭能』を鑑賞した。かつて観音様境内で催されてきた薪能を、舞台を浅草公会堂に移して「蝋燭能」としたものであるとのこと。番組は、能「巻絹」、狂言「仏師」、休憩中の火入れ後、蝋燭…

ナベツネ「最後の著書」を読む

読売新聞グループ本社代表にして、読売新聞主筆の渡邉恒雄氏は、今年86歳、おそらく「最後の著書になろう」(?)と筆をとった書が、『反ポピュリズム論』(新潮新書)。面白かった。 「いたずらに一般大衆の要求や感情に迎合して人気取りに終始する政治のあ…

picturesqueな庭園—英国式庭園

今年もわが家のライラック(白)の木の葉が、芋虫(サザナミスズメの幼虫)に食い荒らされてしまった。アオジソの葉は、オンブバッタがいいように穴だらけにしている。近所を徘徊している野良猫たちは相変わらず庭に糞を置き土産にしている。この処理が日課…

イギリスびいき

「偏食哲学者」中島義道氏と、「美食哲学者」加賀野井秀一氏との往復書簡集『「うるさい日本」を哲学する』(講談社)は、街で野放しになっている騒音をめぐって、日本人および日本文化の深層に迫ろうと試みていて、大いに刺激を与えられる。二人は余計なお…