2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「大昆虫博」見物

昨日(7/30)は、東京両国の江戸東京博物館1F展示室で開催中の「大昆虫博」を見物した.奥本大三郎氏、養老孟司氏、池田清彦氏ら3人の錚々たる昆虫オタク(研究家)をナビゲーターにした企画で、歴史資料と昆虫標本が展示されていた.ほかに子どもむけの「…

歴史的名勝負:タマモクロスvs.オグリキャップ

「芦毛の怪物」オグリキャップが今月3日に没したとのことだ.「白い稲妻」タマモクロスもすでにいない。1988年秋冬のこの両芦毛馬の対決は、ほんとうに心躍るものであった.「JC」でのタマモクロス2着、オグリキャップ3着の後、最後の対決「有馬記念」で…

宝塚出身女優

デュランタ宝塚の写真(下)を眺めていたら、宝塚公演の『エリザベート』が観たくなってしまったが、残念ながら未見である.宝塚関係のmixiのかつての日記記事から再録しておこう。なお月船さららさんの舞台は、その後『妹と油揚』『痴人の愛』(metro公演)…

書評について

「文芸時評」の(業界維持のための)大袈裟な賞賛は論外として、本の批評というと何か欠陥をあげつらうことと思うのは、勘違いといえよう.認めなければ論じなければよいのである.ただ明らかな言葉の誤用および事実認識の間違いは正すべきで、それのみで済…

調布はアンヌの町でもある

昨日(7/24)NHKテレビ朝の放送で、東京調布の町をとり上げていた.「ちりとてちん」以来の朝ドラの傑作「ゲゲゲの女房」縁の町ということで、水木しげるの絵とともに、雑貨屋さんなどの店舗やかつての町の風景を紹介、昭和の時代を偲ばせた.決して昭和とい…

庭のこと

(庭の芙蓉=Hibiscus mutabilis)『林達夫著作集4「批評の弁証法」』(平凡社)収録の、「作庭記」というエッセイを読むと、林達夫は、日本回帰も庭いじりも嫌いだったようだ。イギリス・ウィスリーの王立園芸協会のヒース・ガーデンにならって、ヒース・…

猛暑のなかの文学と哲学

7月中に脱稿予定の短篇小説を書いていたところ、わが書斎(PC室)のエアコンが不調になってしまった.さっそく製造会社のサービスセンターにネット経由で問い合わせ、来週早々に診断&修理に技術者を派遣してくれるとの回答を得た.保証期間は過ぎているの…

お城の話

「東京新聞」7/16紙の記事によると、これまで原爆投下の爆風で吹っ飛んだとされてきた広島城(広島市中区)の天守閣は、低階層の柱が破壊されたためみずからの重さ(dead weight)で崩壊した可能性が高いことが、科学的な探索でわかったそうである.目撃者証…

うまし国そ、あきつ島やまとの国(の三輪素麺)は

お中元で「池利」の三輪素麺を贈られ、このところ昼は素麺ばかりいただき本日、箱が空になってしまった.こしがあり、シンプルな食材なのに、食感にえも言われぬ深みがある.この夏はもう素麺は十分といったところだ. 「池利」のHPによれば、「三輪素麺は今…

立川志らく「シネマ落語」を聴く

立川志らく師匠は、シネマ落語とは、「映画を落語で語る」もので、映画のパロディには違いないとしても、「パロディの域にはとどまらず、その映画の魅力を落語で語り、落語にあまり興味の無い人達への門を広げ、また映画ファンの心をときめかせ、はたまた従…

スペインのサッカーは美しい

(かの『神の雫』で取り上げられた、スペインの「イゲルエラ(HIGUERUELA)2009」。コストパフォーマンスよく、このヴィンテージは、「コンクルソ・グラン・セレクシオン・デ・カスティーリャ・ラ・マンチャ2009」金賞受賞。生産者:サンタ・キテリア。) い…

「国立民族学博物館」と仮面展

国立民族学博物館初代館長だった梅棹忠夫氏が逝去とのこと。『文明の生態史観』(中公文庫)の壮大な仮説を思い起しつつ、ご冥福を祈りたい. 国立民族学博物館所蔵の仮面の展示に2度ほど出向いている.1988年1月、同館開設10周年記念の巡回展「神々のかた…

「ねずみ男」の魅力

NHK朝の連ドラ『ゲゲゲの女房』は、毎日面白く視聴。『篤姫』の〈秘書室長〉コンビ、今回は貸本業をいとなむ松坂慶子(田中美智子)・佐々木すみ江(キヨ)と村井茂(向井理)・布美枝(松下奈緒)夫妻との交流そして別れの話が、どこかで大河ドラマの虚実皮…

趣味としての文学

人格陶冶の修養としての教養に対して、これは過去のもので、職業労働・家庭(私的生活)・公共的義務の3領域を統合して自分らしさをつくっていく能力および過程こそ、現代の教養であるとした、清水真木明治大学教授とは相違して、原宏之氏はその近著『世直…

「アマゾンの花」再録

時計草は、西洋ではパッションフラワーというそうである。日本で時計の文字盤に見立てられたものが、彼の地では、イエス・キリストの受難にたとえられたのである。 澁澤龍彦の『フローラ逍遥』によれば、葉・子房・葯・雄しべ・副冠/蕚と併せて十枚の花びら…

サムライとは

WCサッカーでの「Samurai Japan」の活躍は、海外メディアでも相当な評価が得られたようだ.予選リーグ第1戦の相手が、あきらかに準備不足のカメルーンであったことも幸いしただろうが、力の蓄積なくして成果はあげられない.ただ名古屋グランパスサポーター…

藝能と藝術

昨日7/1(木)は、東京丸の内の東京会館で劇作家井上ひさし氏追悼の会が催されたとのことである.氏の訃報に接してから、記憶を辿ってその舞台化された作品を回顧したのであったが、なんと、『化粧』は渡辺美佐子一人芝居の舞台との印象が強すぎて、この作品…

立川志らく25周年記念

文藝誌『雲』6月号(送料込500円)に短篇掲載.龍書房(Mail:BCF14939@nifty.com)発行. ひさしぶりに東京池袋に出て、近くに寺と公園があるシアターグリーンにて、「立川志らく25周年記念」の興行を鑑賞した.第1部・古典落語「疝気の虫」、第2部・志…