重力/Noteの『人形の家』観劇



(横浜土産の華正楼の肉まん&崎陽軒の焼売) 
 2/7(土)午前11:00〜、重力/Note公演『人形の家』を観劇した。場所は、横浜市横浜人形の家・あかいくつ劇場。4F入口近くのロビーには、ケースの中に人形たちが並んで納まっていた。『人形の家』上演にふさわしい会場ということだろう。
 ヘンリック・イプセン原作(毛利三禰翻訳)、鹿島将介演出・構成で、70分の上演時間。能の所作のように人物たちは静かに動き、ときには床に横たわる。台詞は感情表現をカットし、棒読みのように語りながらみずからことばを確かめつつ区切って声を出して進行する。この劇団のいつもの舞台であった。原作を大幅に短縮しているが、オペラの演奏会形式の上演ととれるところもあろうか。
 現実の関係や生活をそれらしく舞台に反映させることを拒否し、事件性への言及も最小限に抑制して、ただ放たれることばの交錯のみを短く重い音の響きとともに表現。途中眠くなりそうなところもあったが、最後のトルヴァルと妻ノーラとのことばの応酬(らしきもの)は、それなりに迫力と説得力を感じさせた。




  (もとの印刷が傾いている
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20130529/1369813403
   (「女優宮沢りえの『人形の家』2013年5/29」)

【重力/Note観劇記】
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20100819/1282198265
   (「上野不忍池池畔でチェーホフ観劇(重力/Noteの「かもめ」観劇記も):2010年8/19」)
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20111118/1321597128
   (『廃墟のマリア—2009年「重力/Note」公演観劇記:2011年11/18』)
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20121128/1354080689
   (「劇団重力/Noteの『雲。家。』(イェリネク作)観劇:2012年11/28」)
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20130830/1377846934
   (「芥川龍之介芋粥」の舞台化:2013年8/30」)
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20131107/1383810807
   (「重力/Note公演『偽造/夏目漱石』観劇:2013年11/7」)