トランペットの音

 何か物語性をもった哀切な音というのが、トランペットという楽器の音色のわが印象である。むろん思い込みでしかあるまい。トランペットの演奏は、ジャズでは日野皓正(てるまさ)のを昔LPでよく聴いたものである。日野皓正の生演奏の音については、何かの機会で上野公園内のライブを聴いている。
 クラシックでは、1973年4/24(火)、東京文化会館読売日本交響楽団定期演奏会若杉弘指揮)の折、モーリス・アンドレ(Maurice Andre)の演奏を聴いている。ハイドン(Haydn)作曲「トランペット協奏曲変ホ長調」および、ジョリベ(Jolivet)作曲「トランペット協奏曲第2番」。超絶技巧と評されたアンドレの演奏に酔わされた。
 ポピュラーでは、同じ1973年7/27(金)厚生年金会館大ホールでジョルジュ・ジューバン(Georges Jouvin)の演奏を聴いている。楽しい一夜であったと記憶している。

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⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町に咲く(開花期は6月〜11月)、エンジェル(ス)トランペット(木立朝鮮朝顔:Angel's Trumpet)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆